中古製品の取扱は、写真通り・表示価格と同額・誠実が鉄則3箇条

みなさん、こんにちは!

2月に入りましたね。

私は、今月の23日が誕生日です☆

今年で31歳になります。

去年の誕生日は、三十路になったお祝いに、家族で韓国旅行に行く予定だったのですが、出発直前に韓国でコロナが大流行しまして、急遽キャンセルしました。

その頃は「来年は行けたらいいね〜」なんて割と呑気に言っておりましたが、まさかここまで長引くとは夢にも思っていませんでした。

2020年は、私にとっても、家族にとっても、公私ともに本当に激動で、色々大変だったなぁ。

まだまだ危機は脱出していないですけどね。

とりあえず、コロナ収束まではなんとか耐え忍ぶしかないと、いまは腹を括っております。

まだまだ大変な状況の方も沢山いらっしゃると思いますが、皆様なんとか生き延びましょう!!


さて、今日は私の友人から聞いた話を紹介しようと思います。

この話をしようと思ったのは、ある友人との雑談がきっかけです。

友人が今年に入って中古車を購入したそうなんですが、先日、その時の体験を話してくれました。

中古車を購入するにあたり、中古車比較サイトで一括検索して、色々と見てたのね。
最終的に、自宅から約1時間半のところにある個人の中古販売店から買うことに決めたんだけど、その理由は2つあった。
ひとつは、本体の写真が実物っぽかったから。
状態を変に誤魔化してなくて、写真に好感を持って「誠実そう」と感じたから。
もうひとつは、サイトの表示価格と見積もり価格に差がなかったから。
念の為、見積もりをメールでもらったんだけど、サイトに出ている価格とメールでもらった価格が同額だったから、それで見に行くことに決めて、その場で即決しちゃった。
私はもう車の調子が本当に悪くて真剣に買おうと思っていたから、出来るだけ一回で決めたかったの。 お店のオーナーさんも思った通り、親切・誠実な印象で、すごく良い買い物になった。

実際の会話はもう少しざっくばらんというか、もっと長かったのですが、要約するとこんな感じ。

友人が最終的に中古車を購入したお店は、この道28年の大ベテランな上、店主の方の人柄もあり、”非常に信頼がおけた”とのことでした。

私がこの話を友人から聞いた際、僭越ながら「さすが28年やっているだけのことはあるな」と感心してしまいました。

「最後に残る人は、こういう人だよな。」と。

当社も中古iPhoneの取扱や、中古品の修理サービスを行っておりますが、営業スタイルがこちらの中古車販売店と非常に似通っていると感じました。

当社の中古端末販売は3つの鉄則があります。

ひとつ目は「実物の状態が写真と大きく変わらない」こと。

当社が店舗で販売している中古iPhoneは、原則として”外観が綺麗なもの”だけです。

大きな打痕があるものや、塗装剥げのあるものは、他の媒体で販売しているので、基本的に店頭ではお出ししません。

理由はひとつ。

「汚いものは、店頭では売れづらいから」です。

また、画面割れやバッテリーの消耗が激しいものなど、動作に不具合のある端末も、店頭では販売しません。

これも理由はひとつ。

「売れづらいから」です。

ですので、そもそも店頭では状態の良いものしか出していないので、誤魔化す必要がありません。

しかし、それでもたまに、細かい擦り傷や小さな打痕がついているものもあります。

当社は、そういう傷を誤魔化さず、お客様にはありのままの状態をお見せするように心掛けています。

何故かというとですね、写真と実物の状態が乖離していると、購入に行き着かないので、結果、双方時間の無駄になるからです。

また、オンライン販売の場合は、お客様に商品到着後に「写真と違う」と揉めることになりますので、こちらも双方時間の無駄になります。

一般的に、中古商品を販売している業者の傾向として「大手ほどネット上にメリットばかり強調した情報を書いて、個人ほど正直」というイメージがありませんか?

私の友人が「見積もりをお願いしたところが3社あったのだが、2社はネットでの表示価格と乗り出し価格に、十万円〜数十万円の差があったのに対して、今回購入した店舗は、表示価格と乗り出し価格に1円の差もなかった。前者2社は、ディーラーと大手販売業社だった。」ということを言っておりました。

もちろん、一言で「中古販売」と言っても、業種も多岐にわたっていますし、一概に「大手」「中小」という括りで分けられるものではありません。

あくまでも、私が勝手に”その傾向がある”と思っているだけですので、その点はご了承ください。

どうしてこのような傾向があるのかというと、これも私の勝手な推測なんですが、大手は「出来るだけ多くの問い合わせが欲しい」と思っているのに対して、中小店は「出来るだけ本気の人にだけ声をかけてほしい」と思っているからだと思います。

正規店や大手販売店は、対応できる従業員が沢山いるので、少しでも問い合わせを獲得し、店に来てもらって、成約率をあげたいのだと思います。

ですので、ネットに出す情報は、メリットが強調されすぎてしまうんだと思います。

商品の写真は、うまく光を当てて撮影し、実物よりもよく見せていたり、商品価格は実際の支払額よりも安く表示し、少しでも問い合わせに繋げようとしているのだと思います。

もちろん、表示価格に嘘を書いているわけではないでしょう。

ただ、本気で「商品を買いたい」と思っている人からすると「最終的にいくらになるの?」というのが、唯一知りたいことです。

車で言えば、本体価格なんてハッキリ言ってどうでもよくて「いくら払えば乗れるの?」というのが、客としては、唯一知りたいことです。

ですので、客側からすると、いちいち問い合わせしないといけない状況が本当に煩わしいです。(私個人的には、ですけどね)

これは、実は、店側からしても、同じことが言えるんです。

中小の店舗というのは「本気で買う意思のある人以外には、問い合わせもされたくない」というところは、多いと思います。

何故なら、大手と違って、対応できる人数に限りがあるからです。

また、ひとりでやらなければいけない仕事が山のようにあります。

そして、利益率もそんなに良いわけではないので、とにかく時間を働くしかありません。

働くしかないというか、必然的に労働時間が長くなってしまいます。

そんな中では、悠長に、買う気の無い方の相手をしている余裕はありません。

ですので、小規模な店舗ほど、出来るだけ多くの情報をありのままネット上に掲載する傾向にあるのだと思います。

そうすることで、無駄な問い合わせや接客が大きく削減されます。

また、お客様との信頼関係も築きやすくなります。

小規模な会社は、マンパワーが使えないので、数を捌けない分、ひとりひとりのお客様を非常に大切にしております。

ですので、大手ほど情報をよく見せて、中小ほど正直な情報を掲載する傾向にあるのだと思います。

もちろん、大手でも正直な会社は沢山あるでしょうし、中小でもメリットをめちゃくちゃ水増ししているところも沢山あると思います。

これも私の勝手なイメージですが、中小でも、新しい会社はメリット推しが酷くて、長くやっているところは正直な印象があります。

おそらく、長くやっていると「本気のお客さんだけを相手にした方が効率がいいし、自分も気持ちよく仕事ができる」と経験から知るからではないかと思います。

新しい会社は、少しでもお客さんを獲得したいですからね。

少しでも良いことを載せて、問い合わせに繋げたいのだと思います。

この世の中には、様々な会社が存在しておりますが、大手・中小関係なく「この会社は信頼できるのかどうか?」を判断する大きな材料のひとつになるのが、私は「商品の写真」だと思っています。

結局、商売なんて、一時が万事です。

写真ひとつとっても、”誤魔化そう”という気持ちがあれば、往々にして他のサービスの質にも、それは出るものですし、写真ひとつでさえ「正直に」と思っている人のサービスは、全体を通して正直だと思います。

 

当社の場合は、修理にしても買取にしても中古販売にしても、とにかく「正直」を信条としています。

当社でご提供しているサービスは、内容・料金をすべてありのまま、良いところも悪いところもホームページに掲載しています。

ですので、「思ったのと違う」ということが絶対にありません。

あとは、利用するもしないも、お客様の判断にお任せしています。

私は開業当時こそメリット推ししていましたが、開業半年くらいで「こんなことやっていても無駄だな」と悟ったので、それからは、もう全部そのまま掲載することに致しました。

こうすると面白いもので、本気の方からしかご連絡・ご来店いただかなくなりました。

修理・買取・中古販売と、全てのサービスの成約率が格段にアップし利益率も向上、お客様に信頼して頂けるようになったことで、トラブルはほぼ無くなり、非常にスムーズに営業できるようになりました。

「正直に営業していく」というのは、お客様のためだけではなく、自分のためでもあるのだと思います。

そんなことを、今回の友人の話を聞いて感じました。



ふたつ目の鉄則は「表示価格と同額」という点です。

すでにひとつ目で少し触れましたが、当社の場合は、税込の掲載価格以上の料金はいただきません。

これは中古端末の販売においてもですが、修理においてもそうです。

また、買取価格についても、出来るだけ表示価格と同額になるように心掛けています。

これは「思ってた価格と違う」となると、サービス提供に至らないからです。

お客様に対しても、当社の来店が無駄足になると、非常に申し訳ないです。

ですので、私としては、修理にしても中古端末販売にしても、まずはお客様自身でしっかり調べてきて頂きたいと思っております。

何故なら、中古の電化製品を「直す」「買う」というのは、最終的にどうするのかを自分自身で判断する必要があるからです。

それが出来ないのであれば、メーカーで新品を買えば済むわけです。

そのため、私はご修理事例やご相談事例を積極的に公開したり、こまめにブログを更新し、当社のことを知ってもらう材料を増やしております。

お客様は価格には非常にシビアなので、修理料金や販売料金が表示価格と1,000円でも違うと、やめてしまうケースもあります。

以前は、ホームページの表示価格が税込か税抜きか記載していなかったので、本当によく「ホームページの価格は税抜きですか、税込ですか?」という電話がかかってきていました。

10%は大きいですからね。

そういう問い合わせも無くしたくて、今ははっきりと「税込」と記載しております。

まぁ今年の4月1日から、税込価格表示が義務になったので、この問題は無くなりますけどね。

”問い合わせ”というのは、お客様側の負担も大きいですし、対応する店側の負担も大きいので、出来るだけ無い方がいいと、私は思っています。

特に価格については非常にシビアに見られているので、私は表示価格を実際の支払い価格より安く見せるより、支払い総額を分かりやすく書いておいた方が、最終的には万事丸く収まると思っています。

まぁ「パッと見安い」という方がお客さんを呼べてしまうんでしょうね。

私はお客さんを多く呼ぶことを目標にしているわけではなく、多く利用してもらうことを目標にしているので、その辺はよく分からないです。

鉄則3つ目は「正直」に通じますが、「誠実」さです。

というか、私たちが大手やメーカーに勝てる要素は、誠実さしかありません。

ですので、もし、私が”誠実さ”を無くしたら、完敗だと思っています。

普通、わざわざ当社のような零細の店舗を利用しようとなど思いません。

では、なぜ利用してくれるのかというと、

・コスパがいい

・サービスが誠実

これしかありません。

これすら負けているようであれば、もう存在意義は無いとさえ思います。

ですので、価格やサービス内容だけでなく、中古端末については、バッテリー交換・画面交換・カメラ交換など、修理歴もすべてお伝えしております。

理由は、ご購入後に「正規店に修理に出せなかったんですけど」というクレームを無くすためです。

当社がお出ししているものは全く問題のない端末ですが、それでも民間の修理店の修理歴を気にしている方はいらっしゃいますので、そもそもそういう方をターゲットにはしておりません。

修理歴をお伝えしておけば、気にする方は、最初から顧客ではなくなるので、事前にトラブルを防げます。

お客様側も、修理歴のあるものは買わずに済みます。

そうすれば、当社も適切な方にご提供することができるので、Win-Winです。

中小企業や小規模店舗は、実は、ありのままの姿を見せていた方がメリットが大きいのではないかと思います。

サービスは成約しやすい・お客様からも信頼される・自分も気持ちよく仕事ができる。

うまいこと言わないと、そもそもお客さんは興味を持ってくれないんじゃないか?と不安になることもあるかもしれませんが、価値あるものを提供していれば、利用してくれる方は案外多いです。

「そんな甘いこと言っているから、いつまでも小さい規模のままなんじゃないか」という意見もあるかもしれませんが、私は商売って、そういうことではないと思うんですよね。

私は、商売なんて、基本的に「目の前の人の悩みを解決したり、満足させたことの引き換えにお金を頂く行為」だと思っているんですね。

求められていることを提供し、いただいたお金で新たな投資を行い、段々とできることを増やしていくことによって、社会の役に立っていくことが本来の形ではないかと思っています。

目の前の人にうまいこと言って、一時的に金を集めたところで、それが何になるのか?と疑問です。

まぁ私は商売人としては、甘いのかもしれません。

最後は「気質」の問題になるんですかね。


突き詰めると、「正直なことがそんなに良いことなのか?」という話にもなってきて、この話題は不毛な気もしますので(笑)、今日はこの辺にしておきます。

では、また^^