金か信用か

この間の2月23日、私の28歳の誕生日でした♪

この歳になると誕生日なんて、特にめでたくもなんでもないですが(笑)

父にお祝いしてもらいました(^^)

白ワイン美味しかった!

週1のペースで父とお酒を飲みに行く私ですが、父と飲んでいると決まって話は「金か信用か」という話題になります。

私としての意見は常に「金は自然と信用に集まってくるものだからまずは信用」という答えです。

父はその辺は意外と柔軟で「商売による」というような答えです。

「iPhone修理店」というのは現在ブームなので、日本全国に様々な店舗があります。

専門でやっているところもあれば副業でやっているところもありますし、本当に様々な形態のお店があります。

この時の飲みの席で、柏のあるショッピングセンター内の修理店の話を父が振ってきました。

料金表を見て「ここめっちゃ安くない?」と。

私と師匠で料金表を確認してみたところ、その修理店の修理価格は作業費別というものでした。

大きく書いた価格表の1番下に小さな字で「※作業費・消費税は別です。」と書いてありました。

要は、価格を安く見せるために半分詐欺のような手法を取っているわけですね。

結局、作業費と消費税を足したらうちの店の方が若干安かったです。

それを父に伝えたところ「そうなんだぁ」と驚いた様子でした。

こういうことがまかり通っているのがこの業界です。

そして、こういうお店は資本力にものを言わせてショッピングセンターなど集客が大きく期待できるところに出店し、収益を上げています。


私はそれについてとやかく言うつもりは全くありません。

商売は儲けたもん勝ちですので、それで儲かっているのであれば正解なのでしょう。

理想では飯は食えません。

死に物狂いで人を欺いて儲けるのは、生きて行くためには仕方のないことなのでしょう。

死んだら終わりですからね。


「飯を食えなきゃ商売とは言わない」 と父は言いますが、「じゃあ飯を食えればそれでいいのか?」と私は思います。

その商いを通して、実現したいこと・理想とする姿を追求することは私は必要だと思うんです。

飯を食えるだけでいいのならば、詐欺でもやっていればいいのではないかと思います。

信用や信頼がないところにお金は集まりませんし、一時集まったとしても泡のように消えてしまうのではないでしょうか?

もちろん、理想や綺麗事だけでは生きてはいけませんので利益は出していかなければいけませんが、理想と利益、どちらも追求する姿勢が商売には必要だと私は思っています。


先日、ご来店くださったお客様が以前、ある修理店に行かれて散々な思いをされた経験をお話くださいました。

フロント画面とバッテリー交換をされていましたが、それもすでに壊れてしまっていました。

色々あって、再修理も叶わず。

そこでお客様が「自分でしっかり店を選ばなければいけませんね。」とおっしゃっていました。

本当にその通りだと思いました。

私は金か信用かと聞かれたら「信用に金は集まって来る」と答えます。

お金は支持していただいた結果でしかありません。 

父は柏のショッピングセンターの中にある修理店が安いという話をしていました。

でも、私たちがしっかりと説明してあげたら「騙された」と感じていました。

そして、それまで「商売は金が先か信用が先かというのは業態による」という意見でしたが、この話の後、私が、

じゃあブームだからと言ってそんな柏の店みたいな詐欺的手法を取ってもいいのか

それを見て来たお客さんは騙されたと感じて嫌な気持ちにならないか?
フロント画面の修理でもコピーと再生も分けないで変なパーツつけてすぐに壊れてまた修理になる人が後を絶たないのに、それでもその他多くの店のようにそうやって騙して商売していけばいいのか?

そんなこと私には絶対にできない。

というような主張をしたら、「多少高くてもターミナルに来てしっかり直してもらった方が気持ちがいいよね」という風に納得してくれました。

うちは決して高いわけではないですが、安売りアピールしていないので値段で選ばれることはあまりありません。

私はそれでいいと思っています。

上記の父のように“あそこにいけば綺麗に直してくれるし、信頼のできるお店だな”と思っていただきたくてやっています。

それでいいんです、うちは。

そうやってやっているうちに信用の輪が広がってご支持いただければ嬉しいです。

商売人としては、金か信用かなんてものは愚問で、信用と金は一体に決まっていると私は思います。

ー後日談ー

2020年3月7日更新

また熱くなっていますね。笑

今でもこの気持ちに変わりはありません。

事実、うちは開業してから右肩上がりで成長しています。

金と信用は表裏一体ではないでしょうか。