【iPad修理】非正規店に修理に出して故障した：コピーが付いていた話

今日は、ちょっと珍しい話題にいきましょう。

iPadの修理！

今はあまり多くないですが、昔は1日1回は「iPadの修理は出来ませんか？」というお問い合わせを頂きました。

特に多いのが、画面の修理です。

ガラスが割れた、液晶が一部映らない、黒いシミが出ている、、、etc。

故障の状況としては、iPhoneと一緒ですね。

私たちは、技術的にはiPadの修理は可能です。

ただ、iPadの修理には問題があり、お客様から信用を失ってしまうのが恐れがあるので、うちでは取り扱いはしておりません。

iPadのご修理をお断りしている理由

以前ご来店頂いた、と言うか、今でも何かとご利用頂いている女性のお客様がいらっしゃいます。

半年くらい前かな、このお客様にiPadの修理の相談を受けました。

私はこのお問い合わせに対し、以下のようにお答えしました。

そのうちいらっしゃるかな〜と思っていたのですが、この時はお客様はご来店されませんでした。

私はこんな話もすっかり忘れていた先日、こちらのお客様から「iPadを買い取ってくれないか？」というご連絡を頂きました。

この話を完全に忘れていた私は「じゃあ端末を持ってきてください」とお答えしました。

実際にご来店いただき、iPadを拝見した瞬間、強烈な違和感を感じました。

「なんだこれ？」と。

実際の端末の写真は、こちらです。

違和感の正体、分かりますか？

私は1年前のお客様との会話をすっかり忘れておりましたので、すぐには気付けませんでした。

査定しながら「何がおかしいのかな〜」と考えていたところ、操作していて気付きました。

実は、コピーパネルが取り付けてありました。

これが違和感の正体でした。

そこで一気に全部思い出して、お客様に「これ、修理に出しましたか？」と伺ったら、「某非正規店に修理に出した」とおっしゃっていました。

画面は暗いし、操作感は悪い（カクカクしている）し、液晶はところどころ白光りしている。

iPhoneのコピーパネルとソックリですよね。

上記リンク「iPadの修理をお断りしている理由」の中で、

「iPadはガラスが高確率で浮いてきてしまう」

という話をしておりましたが、まさにこの端末も、見本のように浮いてきておりました。

写真では見えないですが、ガラスがパカパカしていました。

さらに、今回の端末であるiPad mini4というのは、電源ボタン（スリープボタン）がガラスと一体になっているらしく、画面交換の際に、このスリープボタンも一緒に交換するようです。

このスリープボタンが完全に壊れていました。

スリープボタンって、起動面でも重要な役割を担っているんですね。

iPhoneで言えば、スリープボタンが故障していると、りんごループになったり、再起動を繰り返したりします。

今回のiPad mini4も同様の症状が出ており、画面がチカチカしたり、再起動を繰り返していました。

「コピーパネル」と気付いて、すべての合点がいきました。

と同時に、私の中では「あんなにちゃんとアドバイスしたのに、どうして修理に出してしまったのか」と、非常に悲しい気持ちになりました。

ハッキリ言いますが、こんな仕上がりなら、修理しない方がいいです。

こんな端末、ジャンク以外の何物でもないです。

こんな無意味な修理、金をドブに捨てたも同然です。

今回のお客様は、お客様自身は私を大変信用してくださっている方だったのですが、iPad自体は娘さん所有のもので、娘さんが修理に出してしまったとのことでした。

当時お電話でのご相談だったので、きっと、私のアドバイス自体も、うまく娘さんに伝わらなかったのではないかと思います。

少し悲しい気持ちにはなりましたが、まぁ仕方ないですね。

結局これは、買取価格「2,000円」でジャンク品として買い取りました。

どうして弊社がiPadの修理を承らないか、これでお分かりいただけたかと思います。

今でもしょっちゅうiPadのご修理依頼を頂きますし、技術的には可能ですが、これで信用を失ったら本業に影響があるからです。