Appleのバッテリー交換プログラムについて

先日私がAppleStoreに行った際のブログにも記載したのですが、現在Apppleでは通常8,800円で行なっているバッテリー交換をiPhone6からの後継機において3,200円(税別)で行なっております。

これは昨年末にiOSのアップデート問題でAppleがユーザーから訴えられたことを受けて、そのお詫びとして行なっているもので、今年2018年の1年間はこの価格でバッテリー交換を行う予定とのことです。

バッテリー交換プログラムの実施に伴いお使いのiPhoneのバッテリー交換をお考えの方も多くいらっしゃると思います。

実際、うちの店にも「Appleのバッテリー交換が今3,200円でやっていると聞いたんですけど」というお問い合わせが来ております。

うちは民間の修理店ですので、Appleの交換プログラムとは何の関係もないため、Appleでのバッテリー交換をお考えの方はAppleのカスタマーサポートにお問い合わせ頂けますと幸いでございます。

Appleのバッテリー交換のページもご案内しておきます。

iPhone の修理 – バッテリーと電源


それと、Appleでのバッテリー交換に関して非常に分かりやすく体験談を書いていらっしゃる方のブログを発見しましたので、合わせてご紹介させていただきます。
正規店でのバッテリー交換をお考えの方は一度目を通しておくと、かなりタメになる情報満載です。

「正規店」「非正規店」でバッテリー交換をするメリット・デメリットも書いていらっしゃって、非常に面白かったです。
ぜひ一度読んでみてください^^

iphone6のバッテリー交換を正規店で行った体験談

正規プロバイダーでのバッテリー交換を経験されて、最終的に「次は非正規店で交換しようかな」という結論に達しているところがなんとも興味深かったです。

ちなみに、こちらの方のブログに書かれている「個人情報を取ろうと思えば取れるんじゃないか」という部分ですが、確かに取ろうと思えば取れるかもしれませんが、お客様の個人情報に興味のある店などないかと思います。

少なくともうちに関して言えば、常に「iPhoneを直す」ということに必死なのでお客様の個人情報に興味を持ったことなど一度もありませんし、申し訳ないですが、そんなに暇ではありません。

ただ、不安感の多い状態で来られてしまうと信頼関係が生まれず、トラブルに発展してしまうことがあり、店としてもそのような方に利用されても迷惑なので、そういう方は正規店に行かれることをお勧め致します。

そういうことであれば、正規店の方が個人情報は抜き放題かと思いますが、そこは大きな会社と小さな店ということで“信頼感”という部分で大きな差があるのでしょうか。

さて、うちの店はiPhone修理の専門店、いわばプロですので、このようなApple側の対応にはかなり敏感です。

今回の件に関して私が思う疑問は2点。

「本当に3,200円でやってもらえるのか?」

「バッテリーを交換したからと言って動作スピードは速くなるのか?」

まず、本当に3,200円でやってくれるのかどうかというところですが、正規店でバッテリー交換を依頼するとまずバッテリーの診断が行われます。

そこで「バッテリーの劣化」が認められれば“バッテリーの交換をする”という流れになるわけですが、バッテリーの劣化以外に画面が割れていたり、「中の部品が劣化している・壊れている 」と判断された場合には本体交換となります。

もちろん本体交換になれば料金は跳ね上がりますし、データ全消しになります。(本体丸々交換なので)

ここはAppleや正規プロバイダーの判断なのでユーザーは「バッテリー交換だけしてくれ」というように選ぶことはできません。

そうするとバッテリー交換のみ3,200円ではできないので、今回の交換プログラムとは関係なくなってしまいます。

果たしてどこまでが“バッテリーのみの劣化”で、どこからが“他部品の劣化”という判断になるのかはAppleにしか分かりませんので、ユーザーはそれに従うしかありません。

ですので、バッテリー交換が必ずしも3,200円でできるのかということはユーザー個々によって違ってくるはずなので、かなりの人が3,200円では済まないと思います。

それはAppleのみぞ知るところなので、私は何も言えません。

ただまぁ、診断してもらう自体は無料なので、とりあえず「バッテリーの診断だけしてもらう」というのも手ではあるのかなと思います。

それで本体交換の判断になってしまったらやめてもいいですし、そこでまた考え直すのも個人的にはアリかな、と思います。

それと、上述のブログにも書かれておりますが、Apple Storeではなく正規代理店に依頼すると別途手数料がかかりますので、その辺もしっかりとお調べになってからご依頼されることを強くお勧め致します。

先日Appleに行った際に実際にAppleの店員さんに伺ったのですが、Apple Store側は正規プロバイダーの細かい料金などは把握していないことが多いため(Appleのことなので把握はしているのでしょうがわざと言及しないのだと思います。)Appleのカスタマーサポートで依頼されても電話では案内してくれない可能性が大きいです。

その辺は自己責任ということで、しっかりと自分でお調べください。

次に「バッテリーを交換すれば動作スピードは速くなるのか?」ということですが、これはどうなんでしょうか?

Appleの公式発表によると、iOSのアップデートで意図的に動作を遅らせていた理由として「老朽化したバッテリーがシャットダウンを繰り返すことによって、内部プロセッサが傷つくことから守るためだ」と述べていました。

ですので、Appleの発表によれば「バッテリーが劣化していなければアップデートしても動作スピードは変わらない」ということになります。

ただ、果たして本当でしょうか?

もし、バッテリーが劣化していたことによって動作スピードが遅くなっているのであれば、新しいバッテリーをつければ動作スピードは戻るということになります。

しかし、私の経験上、新しいバッテリーをつけたからといって、すでに動作スピードの遅くなっているiPhoneのもっさり感が劇的に改善されたということはありません。

多少良くなったかな?という程度はありましたが、目に見えて劇的に改善されたということはないです。

ですので、新しいバッテリーをつけたことでそのもっさり感がどこまで改善されるのかというのは、Appleにしか分からないことなので私としては疑問です。

今度もっさりしているうちのiPhoneを一度Appleの交換修理に出してみようかな。

ここに関してはすごく気になります。

いずれにしても、正規でのバッテリー交換の費用がここまで安くなるのは本当に異例のことなので、iPhone6以降を使っていてバッテリー交換をお考えの方はぜひ今年中に行うことをオススメします。

繰り返しになりますが、うちは民間のお店ですので、正規店または正規プロバイダーでのご修理をご希望の方は、Appleのカスタマーサポートに直接お電話くださいね。

ー後日談ー

2020年3月4日更新

2018年、Appleはとんでもない数のバッテリー交換を行ったそうですよ。
3,000円台でバッテリー交換できるなんて異例でしたからね。
では、2018年うちの売上が落ちたのかというと、全くそんなことは無かったです。
そもそも論として、正規店を選ぶ人と民間の修理店を選ぶ人ってニーズが違うので、かち合わないんですよね。
ですので、実は正規店ってあまり関係ないです。