水没させた直後に取るご対応によってその後のiPhoneの運命が変わります。
iPhoneを水の中に落としてしまった時、それがお風呂でもプールでも海でも、どんな水でもまずやることは、iPhoneの電源を切ること!
とにかくまず、電源を落としましょう。
電源を切っておくと、iPhoneが生き延びる可能性が格段に上がります!
電源がついたままだと、水と電気が混ざってiPhoneの回路がショートする可能性があります。
実際のご修理事例→iPhone6S・泥水没→復旧不可(2017年9月27日)
回路がショートすると、修理不可となってしまい、二度と復旧しません。
それを防ぐためにも、水に入れたらまず電源を切るということを覚えておいてください。
上記のご修理事例のように、水没直後に何もなくても、そのまま使用していると数日後に一切起動しなくなることも多々あります。
水没を甘く見ないということを心に留めておいてください。
次は、iPhoneの右側に入っているSIMカードを抜いて水分を拭き取ります。
SIMスロットの横の小さな穴にピンを挿して、強く垂直に押すと、SIMカードとSIMトレイが出てきます。
iPhoneを購入した時に、このピンが付いてきますので(説明書の中に入っています)、お持ちの場合は、これを使用してください。
もしお持ちでない場合には、クリップやつまようじで代用できます。
SIMカードを抜いたら、iPhoneケースも合わせて外します。
次に、iPhone全体をタオルなどでしっかりと拭き、水気を取ります。
この時、イヤホンジャックや充電部分など細かいところも可能な限りしっかりと水分を取ります。
こんな風にティッシュをこよりのようにすると、細かいところまで入ります。
最後に、ご自宅に乾燥剤があれば、乾燥剤をiPhoneと一緒にジップロックに入れて保管しておくという方法がベストです。
この状態で1週間〜2週間放置しておけば、水分は乾くと思います。
その時間が無い場合は、修理店に持ち込んでチェックしてもらうことをお勧めします。
上記、水没後の緊急処置ですので、何らかの理由で水没させてしまった場合には、ご参考にしてください。
この方法を行えば、iPhoneが復旧する確率が格段に上がります。
海やプールなど真水以外に水没させてしまった方へ
真水以外の水没の場合、iPhone内部で腐食が早まる可能性が高いです。
海などの塩やジュースの砂糖、入浴剤などの様々な化合物質はiPhoneの基盤(データが入っている部分)やコネクタの腐食を早めます。
そのため、いくら水をしっかりと拭き取ったとしても、水以外の物質がiPhone内に残っているとどんどん腐食していき、やがて画面がつかなくなったり電源が入らなくなってしまいます。
水以外のものが原因で水没したことがわかったら、電源を落としSIMカードを抜いてケースを外したら、一度水道水でしっかりと洗って下さい。
後ほどiPhoneを開けて各部品をしっかりと洗浄する必要がありますが、応急処置としては、水道水で洗い流していただくことがお勧めです。
しっかりと水道水で汚れを洗い流したら、今度はしっかりと水分を拭き取ってあげます。
こうすることで、復旧率は劇的に上がります。
水没させても焦らず、適切な処置を施してあげることが大切です。
参考:水没のご修理事例