中古でiPhoneSE2を買ったら、iPhone7だった話(騙された)

みなさん、こんにちは!

夏休みも、もう終わりですね。

今年は、やはり水没修理が格段に少なかったです。

去年も少なかったですが、今年はもっと少なかったですね。

私は水没修理が大好きなので、ちょっと悲しかったです。

まぁ修理を願うのも、おかしな話ですけどね。


では、今日の本題に参りましょう。

今日は、中古購入のトラブルについてです!

お客様、ご利用誠に有難うございました。

直接ご来店いただき、以下のご相談をいただきました。

先日、iPhoneSE第2世代をネットで購入しました。
ただ、画面が暗く、非常に使いにくいため、非正規パネルが取り付けてあるようです。
また、裏面の右上あたりに発熱が見られます。
画面の品質と発熱は、修理可能でしょうか?

結論から言うとですね、すでにタイトルに書いてしまったのですが、実はiPhoneSE2ではなく、iPhone7でした。

これだと言葉足らずで意味分からないと思いますので、詳しく説明しますね。

今回のお客様は、ネットで「iPhoneSE2」という説明を受けて、端末を購入しました。

これ、実際の端末です。

見る人が見れば、この写真で「なんかおかしい」と感じると思いますが、一般の方には分からないですよね。


では、システムを見てみましょう。


システムは、iPhone7です。

これ、意味わかりますかね。

要は、この端末は「iPhoneSE2の外装に、iPhone7の基板を取り付けた」まがいもののSE2だったんです。

しかも、外側も画面もぜ〜んぶコピー。

別名だと「カスタマイズ品」って言うんですかね。

まず、画面を見比べてみましょう。

右は、明らかに青くて暗いですよね。

コピーパネルが取り付けてあったので、お客様はここで違和感をもったようです。

【左:当社のiPhoneSE2(オリジナル)、右:お客様の端末】


裏面もコピーでした。

当社の端末と比べると、色合いが微妙に違うのが分かります。

ちなみに、中古市場では、この裏面コピー端末を時々見かけますが、「コピーかどうか?」私たちは色合いよりも、カメラガラスの質感で判断しています。

コピー裏面は、純正と比べて、カメラガラスが安っぽい印象があります。

【左:当社のiPhoneSE2、右:お客様の端末】


サイドは、明確に色が違います。

お客様の端末の方は、iPhone8のスペースグレーみたいな色ですね。

コピー側面の特徴として「バイブスイッチが硬い」というのがあります。

純正のバイブスイッチはぬるっと滑らかに動くのに対し、コピー裏面(側面)は固くてカチカチしづらいです。

また、ボタンの押し心地にも違和感があります。

(左:当社のiPhoneSE2、右:お客様の端末)


そして、最後に「情報」。

実は今回のお客様は、これがiPhone7であることに気付いておりませんでした。

少し前にネットで購入したらしいのですが、画面が暗くて使いづらい上に、発熱が激しくて電池の消耗が激しいため、まだデータ移行もせず、そのままにしていたそうです。

この日「せっかく買ったし、直るなら直して使おう」と考えて、弊社にご来店されたとのことでした。

まさかこれがiPhone7だったなんて気付いてもいなくて、非常に驚いておられました。

元々iPhone6Sを使っていたそうで、色合いなんかもよく知らなかったそうです。

まぁ知っていてもこれを見抜くのは、結構難しいですよね。



で、結局今回のお客様はどうしたかというと、弊社でiPhoneSE2を買っていかれました。


画面を交換すれば、使用感に問題は無くなりますが、異常な発熱も見られましたし、おまけに近接センサーも故障していました。

諸々修理したり何だりしても不安の残る可能性もありますし、何よりお客様自身がiPhone7だったことにショックを受けていまして、「iPhoneSE2を使いたい」とのことで、最終的にうちにあったiPhoneSE2をご購入されていきました。


今日のまとめはなんですかね。

なんか、正直あまり適切な言葉が見つからないというか、どこまで突っ込んでいいかも分からないのですが、「中古業界って怖いな」というのが私の感想ですかね。

これだけ中古iPhoneが溢れている時代に、「中古製品には気をつけろ」なんて言う意味はないと思うので、私はそういうことを言う気はないです。

ただ、今回は、事例としてすごく興味深いと思ったので、取り上げることにしました。

この業界は、日々色々なことがあって、飽きないです。

では、今日はここまで!

お客様、ご利用誠に有難うございました^^