【iPhone6S】水没自主修理→失敗で故障

先日、守谷市よりご来店頂きましたお客様のご修理事例をご紹介させて頂きます。

お客様、ご利用誠にありがとうございました^^

本日の機種は、iPhone6Sです。

ご相談の内容としましては、以下の通りです。

iPhoneをポケットに入れていたら雨で水没してしまったので、乾かそうと思い自分で開けようとしたら全く起動しなくなってしまったので、見て欲しい

このところ、このような自主修理失敗で起動しなくなったというご相談が全国から相次いでおります。

早速、端末の中を開けて拝見致したところ、内部にかなり水が残っておりました。

うちの場合には「水没した」と言ってお持ち込み頂いたら、起動させて直る直らない・パーツが壊れている壊れていないということを判断する前に、まず精製水で基盤のクリーニングを行います。

基盤に水分や不純物が残っている状態で、そこに電流を流してしまうと、その衝撃で基盤がショートして再起不能になる可能性があるからです。

ですので、iPhoneがどんな状態であれ、まずは2時間お預かりしてクリーニングを行い、その後に点検・お見積もりを出すという流れを取っております。

今回のお客様の場合にも、2時間お預かりして内部クリーニングを行いまして、すべてのパーツの点検を行いました。

そうしたところ、無事電源は入ったのですが、センサーケーブル・画面の2箇所が壊れていることが分かりました。


自主修理して「起動しなくなったので見て欲しい」というケースでは、ほとんどの場合でこのセンサーケーブルとフロント画面が壊れています。

だいたいの方は「画面だけ壊してしまった」と思っていることが多いのですが、画面はもちろん、この近接センサーを壊してしまっていることが非常に多いです。

おそらく画面を開けるときに、無理に力を加えてしまい、ケーブルを傷つけてしまうのだと思います。

センサーケーブルは非常に繊細なパーツのひとつなので、私たちプロでも”外す・つける・点検する”という作業の中で、とても気を遣います。

センサーケーブルは、フロントカメラ・Siri・受話スピーカーとの接続・顔を近づけると画面が消える、というような機能だけでなく「起動」という部分にも大きな関係があります。

iPhone5SやiPhone8などはその代表機種で、近接センサーが調子が悪いと、本体自体が起動せずリンゴループに陥って起動しないなんて例もよくあります。


あと、壊れていた箇所はフロント画面ですね。

起動自体はしたのですが、画面とホームボタンを繋ぐコネクタに不具合が起きており、Touch IDが故障している状態でした。


このコネクタも非常に繊細な部分でして、特に水没時は壊れやすい部分で1位、2位を争います。

今回の場合はホームボタンの機能は生きているのですが、Touch ID(指紋認証)だけが壊れている状態でした。

また、今回は画面のケーブル側に不具合が起きていたので、画面を交換すれば無事動作するようになったのですが

ホームボタン側に不具合が起きている場合もあるので、その場合にはTouch IDは直すことができません。
指紋認証というのはiPhoneの中でもっとも繊細な機能なので、ちょっとしたことで壊れてしまう事もあるんですね。

何もしていなくてもiPhoneの扱いが荒い方の場合なんかは、いつの間にか故障している事も少なくないです。



ということで、今回のご修理は内部クリーニング3,980円・フロント画面の故障→コピーパネルへ交換で7,980円、センサーケーブル交換で4,980円で、合計16,940円でした。

お客様、ご利用誠にありがとうございました^^