Apple正式に謝罪。バッテリー交換費用が3,000円前後になる

先日取り上げましたiPhoneのiOS問題。

アメリカでAppleがユーザーから訴えを起こされていた問題で、現地時間28日Appleが正式に謝罪文を公表しました。

(参照: http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/29/news020.html)

今回の件は、iOSのアップデートでAppleが動作速度を意図的に減速させていたにも関わらず、それを一切公表していなかったことにユーザーがキレてAppleに対して集団訴訟を起こしました。
前回の記事にも記載した通り、Appleは訴訟を起こされた後すぐにこの事実を正式に認めました。

Appleは意図的に動作を遅らせていた理由として「老朽化したバッテリーがシャットダウンを繰り返すことによって、内部プロセッサが傷つくことから守るためだ」と述べていました。

ただ、やっぱりこの理由では一般ユーザーは納得しなかったのでしょう。

現地時間28日にAppleは正式に今回の件を謝罪しました。

そして、今後Appleへの信頼を回復していくために、以下を実施すると発表。

・「iPhone 6」以降のモデルのバッテリー交換コストを、2018年1月~12月に50ドル値下げする。米国の場合は79ドルが29ドルになる

・2018年初頭に、iPhoneのバッテリーの状態をチェックしやすい機能を追加するiOSアップデートを配信する

・バッテリーの劣化で引き起こされる急なシャットダウンを回避するための改善を含め、ユーザー体験の改善に務める

(参照: http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/29/news020.html)

ということで、iPhone6以降の機種(6,6Plus,6S,6SPlus,SE,7,7Plus,8,8Plus)に関しては、来年1年間バッテリー交換の費用が日本円で3,000円前後になりそうだとのことです!

現在はApple Careに入っていないサポート外の場合には、バッテリーの交換費用は8,800円。
これが来年1年間は約半額の3,000円前後になりそうだということで、来年は純正のバッテリー交換需要がとても増えそうです。

正規店、益々混み合いそうな予感。

そしておそらくAppleでの値下げを受けて、非正規店も益々値下げ合戦が過熱しそうです。

うちはバッテリー交換に関しては今の価格が適正なので、他店が値下げ競争を行なっても我関せずでうちは値下げする予定はありませんが、今バッテリー交換をお考えの方は来年Appleが正式に値下げするまで少し待つといいかもしれません。

おそらくAppleより安く交換する非正規の店が出てくると思います。

個人的にはバッテリーの状態をチェックしやすいiOSが少し楽しみ。

今、バッテリーの状態をチェックするにはBattely Lifeというアプリしかなくこれも曖昧な部分があり、もう少しバッテリーの状態を正確にチェックできる機能なりアプリがあればいいのに、とずっと思っていました。

バッテリーの状態をしっかり分かる機能があればお客様にもアドバイスしやすいですし、非正規店でつけられたバッテリーが不良品かどうかというのも分かりやすくなるので、変なバッテリーを使う業者も減るのではないかと思います。

来年早々にリリースしてくれるみたいなので、今から少し楽しみにしています。

ちなみに今回のバッテリー交換の件は、対象機種はiPhone6以降なので5・5S・5Cの3機種は対象外です。
ですので、5シリーズの方は諦めてうちにいらしてくださいね。

今回のiOSの集団訴訟の件は、今後iPhoneを長く使う上で常につきまとう「もっさり問題」を改善してくれる可能性があり、個人的にもかなり注目しています。

この集団訴訟は、今回バッテリー交換の費用を安くするという一時的なものではなく、今後リリースされるiOSにも大きな影響をもたらすでしょう。

今後Appleがどのような方向に向かっていくのか、この訴訟の行方に注目していきたいと思います!


ー後日談ー

2020年3月2日更新

このバッテリー問題、ここからiOSの仕様が大きく変わったとともに、バッテリー交換の費用が大幅に下がりました。
潮目の変わった出来事でした。