中古端末をあえてランク付しない理由
みなさん、こんにちは!
いや〜、蒸し暑くて嫌な時期ですね。
この時期は、気分もどんよりしますし、体調も悪くなりがち。
元気なのは、店先にいるサボテンちゃんたちだけです。
私もサボテンみたいに、力強く生きたいものです。
サボテンってすごいいっぱい種類ありますよね。
さて、今日は当社のオンラインショップの話をしようと思います。
当社では、まだ私の個人事業時代の頃、2年ほど前から中古アイフォンの販売を強化してきました。
その甲斐あり、現在では、全国各地の皆様から日々ご注文をいただいております。
当社の販売チャンネルは、大きく分けて、店頭・オンラインショップ・その他と3つに分類できます。
商売というのは、同じものを売るにしても、販売方法によって売り方を微妙に変える必要があります。
媒体によって客層が微妙に違うからです。
そのため、当社では全媒体で微妙に売り方を変えています。
それについてひとつひとつ細かく話すことは出来ませんが、中古アイフォンに興味があって、このホームページをチェックしている方は、オンラインショップを見ているのではないかと思います。
https://iphone-terminal.com/shop
当社のオンラインショップは、こんな感じ。
オンラインショップ自体は、割とシンプルなつくりです。
商品状態の下に、動作チェックした証明を載せています。
オンラインショップのこだわりポイントとしては、
・修理歴を載せているところ
・商品の写真をたくさん載せているところ
です。
ひとつ一般的な中古ショップと大きく違う点がありまして、当社では「商品の状態」を細かく分類しておりません。
少しでも使用歴があれば、等しく「中古」です。
通常、中古ショップなどでは、商品の状態を独自でランク付していますよね。
Sとか、Aとか、Bとか。
日本語で言えば「美品」「普通」など。
わりと名前のある会社は、ほぼやっていると思います。
私たちは、あえてこれをやっておりません。
理由は「商品の状態を店側の主観で決めたくないから」です。
中古のiPhoneというのは、本当にさまざまな状態のものが市場に出回っています。
そのため、状態について、明確な線引きが出来ません。
「画面が割れている」とか「充電ができない」とか、明確に壊れているものなら分かりやすいので、出来ますよね。
問題なのは、傷の度合いについてです。
同じ傷でも、
・小傷と感じて気にならないのか
・大きな傷で目立つと感じるのか
これは本当に人によります。
ですので、私は、店側が勝手に「A」とか「B」とか判断するのではなく、買う側が自分で写真で見て、そして判断してほしいと思っています。
これが当社が商品の状態をランク付しない理由です。
大手は、中古アイフォンに慣れていない人をお客さんとして扱うことも多いので、こういう分かりやすい指標みたいなものが必要なのだと思います。
当社の販売方法だと、自分で写真を見て判断できる判断力のある方しか利用できないため、どうしても裾野自体は短くなってしまうとは思います。
ただ、当社は、どんなサービスも「自分の主観は出来るだけ入れたくない」というのがポリシーとしてあります。
私がこう思い始めたきっかけは「画面交換修理」の経験からです。
当社では、画面交換修理において、2種類のパネルをご用意し、お客様本人に選んでいただくスタイルを採用しております。
コピーパネルに対して、感じ方が人によって全然違います。
同じコピーパネルを使っても、人によって、
・全く気にならない、純正と何が違うのか分からない
・すごく気になる、嫌だ
という正反対の感想が出ます。
ですので、パネルの説明ページをご覧いただくと分かると思いますが、この時にも私は出来るだけ主観を取り除くように心がけています。
「コピーパネルはこう、液晶再生パネルはこう、純正パネルはこう、だから〜。」というように、事実とそれに伴う結果だけを書くようにしています。
感じ方について言う必要がある場合は、当社のお客様が実際におっしゃっていたことを基に、
「こういう風におっしゃっていた方もいますし、こういう風におっしゃっていた方もいました。」
と、実際の生のお声を入れるようにしています。
これも客観性を高めるためです。
そして最後には「店頭に見本があるので、迷っている方は見本を見てから決めてください」と付け加えています。
あくまでも、私の主観によって決めるのではなく、お客様自身がどう感じるかで決めて欲しいからです。
ここまでやっておくと、サービス提供後に「思っていたのと違う」ということが無くなるため、お客様との行き違いがなくなります。
これくらい当社では「提供するサービスを自分たちの主観ではなく、客観的にご案内する」ことに神経を遣っています。
これは数年前の話なんですが、非正規店の中に、こういうことを言う技術者が散見されました。
「私はコピーパネルでも気にならないです!」とか「再生パネルもコピーパネルとそんなに変わりません」とか。
私はこれを見て聞いていて、正直、
「客はお前の意見など聞いていない」と感じていました。
お金を払う方が知りたいことは、詰まるところ、ただひとつです。
「この商品はこの価格に見合っているのか?」
そのために、お客さんは色々と調べて、他社と見比べるわけですね。
別に店の人がどう思うかなど聞いてはおりませんし、さらに言うと、警戒心の強い人の中には「上手いことばっかり言って騙しているんじゃないか」とすら思う人もいます。
もちろん、すでに相手とある程度関係を築いていて、相手から意見を求められた時に、自分の意見を言うのは構わないと思いますよ。
ただ、現時点で全く関係のない相手に「私は気になりません!」と言われたところで「お前の意見など聞いていない」と、私なら思います。
それならまだ、実際のお客さんの声を聞きたいですね。
開業して5年、私はこの画面交換の経験から「本当に人というのは感じ方が十人十色」ということを実感致しました。
ですので、どんなサービスにも、主観を入れず、客観的に俯瞰で見るように心掛けています。
勘違いしないで欲しいのは、商品の状態をランク付けしているところを批判しているわけではないです。
それぞれがそれぞれに、お客さんの利便性を考えてやっていることなので、そこはただの考え方の違いだと思います。
うちは特に、オンラインショップは、状態の良いものを探して見ている方が多いため、余計に主観を入れたくないというのがあります。
まだまだマイナスイメージの強い中古iPhoneですが、少しでも良いイメージを持ってくれる人が増えるように、微力ながら、今後も業界に貢献できればいいなと思います^^
私たちは私たちのやり方で、今後もお客様のお役に立てたら、嬉しく思います★
では、今日はここまで!